休耕地の家

計画概要

計画年:2017年9月~2018年7月竣工
場所:宮城県東松島市
用途地域:指定なし
建蔽率/容積率:20.09%(70%)/18.63%(200%)
防火指定:指定なし(法22条指定区域)
工事種別:新築
用途:専用住宅(分家住宅)
敷地面積:400.01平米
建築面積:80.37平米
延床面積:74.53平米
構造:木造
基礎:布基礎
階数:地上1階+ロフト
最高高さ:5.40m

基本設計期間:2017年9月中旬~2017年10月
実施設計期間:2017年10月~2018年2月
設計・工事監理:前見建築計画 前見文徳
構造設計:有限会社大賀建築構造設計事務所 大賀成典、春田啓希
施工:若生工務店 若生豊、若生裕輔
建築確認審査:宮城県東部土木事務所
中間・完了検査:宮城県東部土木事務所
撮影:前見建築計画 前見文徳

県指定の大規模集落に佇む木造平屋建ての住まい。敷地は南北に細長い休耕地の一部を活用。休耕地を3分割し、最北の1/3に当たる角地を開発許可と農転許可で宅地化した。農家住宅における「田の字プラン」というのは主に中部地方に多いが、東北地方ではその四部屋を間仕切りで「田」としては分割せず、ガランとした「広間」として普及していた。その名残は「最低でも八帖」のような広さを求める意識や傾向に引き継がれ、本件はその形式を応用した。実際、ご要望もできるだけ広くで、なおかつ、できるだけ部屋数もとのことで、コストバランスに工夫を要したが、ここで採った解法はシンプルである。まず廊下をなくす。そして玄関やキッチン、テラスや寝室、水廻りが納められた機能的空間(小間)を、ガランドウ(広間)を補完すべく、ぐるりと回廊状に取り囲む。「ロの字プラン」の誕生である。ガランドウは高窓を有する高天井で、南面のインナーテラスや大容量ロフト、機能限定の各居室などに廊下を介すことなく有機的につながって効率的に生活をサポートする。将来の在宅ケアや家族構成の変化においても立体的にサポートしてくれる余力を備えた住まいである。 ※外構、造園などは暮らしながら設えられるよう施主に委ね別途工事とした。